その日、川俣はアツかった…。4年ぶりの川俣シャモまつりで川俣の町はひとつになった。

2023.09.11 更新 カテゴリ:BLOG

福島では気温が38.2℃まで上がり、郡山では36.5℃の観測史上一番の暑さを記録した7月29日。コロナ禍の中止を経て4年ぶりに開催された川俣シャモまつりに参加してきました!

 

川俣で食堂に入ると必ずと言ってもいいほど目に飛び込んでくる「シャモ」の文字。シャモの親子丼、シャモ鍋、シャモメンチ…。「かわまた暮らし」の編集部員になってまだ日が浅い私ですが、いろいろなシャモ料理を味わってきてその魅力は知っているつもりでした。でも…、シャモってもっと奥が深かった!ただの「適度な歯応えがあって噛み締めるとじゅわっと肉汁が出てとってもコクが深くてご飯にもお酒にも合うとってもおいしい鶏」だと思っててすいませんでした!

 

不肖わたくし、シャモまつりをひとつのきっかけとして川俣シャモの歴史やシャモの飼育現場、そしてシャモにかける川俣の皆さんの思いを知ることで、その魅力を知ることができたんです。

 

川俣シャモまつりに行ってみた!

川俣シャモまつりは今回で18回目を迎えた、コスキン・エン・ハポン、からりこフェスタと並んで川俣を代表するお祭りのひとつです。2020年から2022年まではコロナ禍で開催できなかったので、実に4年ぶりの開催。会場となった川俣中央公民館には、待ちに待った川俣の人たちが続々と詰めかけました。参加者は2日間で延べ6,000名だったそうです。

 

んん?会場に近づくと、なんだかとってもいい匂いが…

 

そもそも川俣シャモって?

匂いの正体はのちほど!会場レポートの前に、ちょっと豆知識を披露させてください。
川俣シャモのご先祖は江戸時代に流行した闘鶏用の鶏なんだそうです。このシャモたちは、絹産業で財を成した川俣地域の旦那衆の娯楽として飼われ始めたんだそうですよ。ちなみに「シャモ」の名前の由来は原産地とされるタイ王国(シャム)からだと言われています。

 

当時、闘鶏で勝てないシャモは食用に回されてしまっていたんですって。ちょっと残酷な気もしますが、そのおかげでシャモ肉を食べる習慣が生まれたわけですから、私たちにとってはありがたい話なのかもしれませんね。

 

その後シャモは肉の量の多さと旨さから食用鶏として定着。より美味しく食べるために品種改良が繰り返されるようになり、1941(昭和16)年には「日本に特有な畜養動物」として天然記念物に指定されています。もともと闘鶏用だったことから筋肉質で、弾力のある肉質が特徴。味はコクがあり、濃厚な味わいが楽しめます。

 

 

川俣シャモが一般に流通し始めたのは1987(昭和62)年のこと。川俣シャモを町おこしに生かそうという当時の町長さんの発案から、川俣の農家の皆さんが、肉が硬くて脂身が少なかったために用途が限られていた川俣シャモの品種改良を行い、適度な肉の固さを維持しつつジューシーさを加えた品質を実現したのだそうです。

 

川俣シャモとして認められるためには、平飼いで1平方メートルあたり6️〜8羽の飼育羽数を専用の飼料で育てるといった厳しい条件をクリアする必要があります。

そしてなにより大切なのが飼育期間です。ブロイラーが通常50日前後で出荷されるところ、川俣シャモは100〜120日をかけてじっくり育てられます。この時間が川俣シャモ特有の旨みと食感を引き出すのだとか。

私たちが川俣シャモを美味しくいただける背景には、通常より倍以上の期間、手間ひまかけて飼育する飼育農家さんたちのご苦労があるんですね。

 

ちなみに川俣シャモは、皆さんに安心して食べていただけるように、肉用鶏では国内初となるJGAP団体認証(農業生産工程管理の国内認証)を2020年に取得。さらに2022年には長年の取り組みが認められ、福島県内では3品目となるGI(地理的表示保護制度)に登録されています。

 

いやあ、普段なにげなくいただいている川俣シャモにこんな奥深い歴史があったとは。福島県を代表するブランド鶏にふさわしい立派な歴史と背景、なによりその美味しさを誇る川俣シャモ。もっともっと世間に広まってほしいものです。

 

匂いの正体はなんと…!

さてさて、それでは川俣シャモまつりの会場に戻りましょう。

 

漂ってくる匂いの正体は、シャモの焼き鳥でした!会場では、シャモの肉が刺さっためちゃくちゃなが〜い一本の串をグリルの上に置いて、何十人もの人がうちわで風を送っています。この串、全長なんと20メートル!これは壮観!そして楽しそう!

 

それ以外にも、シャモの鳴き声コンテストやシャモ料理早食い競争などのイベントから、じゃんけん大会、フォルクローレの演奏やダンス、太鼓の演奏など、もりもりだくさんのお楽しみ企画が開催されていました。

 



そんな会場の様子を眺めながら、私もシャモの焼き鳥をいただいてみました。

う…うまあ…!!!

焼きたての熱々をハフハフしながら口に入れた瞬間に、ぱあっと広がる風味。噛み締めると、一気に溢れ出す肉汁…。

パリッと香ばしい皮、ほどよい弾力のお肉…。グリルで程よく脂が落ちているのでしつこくなくて後味は爽やか。

いや私もそれなりに人生経験積んできましたが、こんなに美味しい鶏肉、今まで食べたことありません!メンチバーガーも親子丼も美味しそうでしたよ!

シャモの味以上に川俣初心者の胸を打ったのは…

当日の気温はまさに令和の夏!という記録的な暑さでコンロの近くは灼熱状態。でもそれ以上に私が感じたのは、会場を訪れた川俣の皆さんの幸せそうな笑顔でした。

友だち同士でシャモの焼き鳥を体験する中高生。シャモの雛と触れ合う女の子たち。テーブルに並んだシャモ料理に舌鼓を打つ親子連れ。マスコットのシャーモ君と戯れるお子さん。伝統太鼓の演奏に合わせてリズムを取るカップル。早食い競争でハッスルしすぎるお父さん。南米音楽フォルクローレの演奏に聞き入る老夫婦。

抜けるような夏空のもと、川俣のみんなでつくりあげてきた川俣シャモ文化、町の誇りである川俣シャモをみんなで楽しんで、みんなで盛りあげよう!そんな一体感が溢れ出ているような気がしました。

 







いやあしかし、暑い中で川俣シャモを料理し続けてくださった皆さんには本当に頭が下がります。おかげさまで満腹!大満足!シャモを文字どおり骨の髄まで楽しむことができました。

宴は夜まで続き、夕やみのなかで漂ってくるシャモ料理の匂いと音楽の演奏、町民の皆さんの笑い声…。4年ぶりの幸せ空間に浸る皆さんとの一体感を味わいながら私は、来年も絶対来るぞ!そして自分もあの長〜い焼き鳥串を回すんだ!そう固く心に誓ったのでした。

生産者さんにお話を聞けることに!

実はこのお話にはまだ続きがあります!
シャモまつりでシャモの奥深さを知った私は、なんとシャモを手塩に掛けて育てている生産者の方に会いにいけることになったんです!いったいどんなお話が聞けるのでしょうか!後半をお楽しみに!

(生産者インタビューの後半に続く)

 

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